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【50代からのオーガニックなナチュラルファッション】素材のメリット・デメリット

衣類の素材は大きく天然繊維と化学繊維に分けられます。オーガニックなどの素材が使用されている場合、主に天然繊維です。

また、天然繊維の中にも植物性繊維、動物性繊維という区分があります。この場合、使われるのは植物性繊維がほとんどです。

主に使われる植物性繊維のメリットやデメリットを見ていきましょう。

コットン

50代向けのオーガニックやナチュラルファッションといったワードから、コットンをイメージする方も多いのではないでしょうか。コットンのメリットは、肌触りの良さと吸水性の高さです。

そのため、衣類だけでなくタオルなどにも多く使われています。ふんわりとした柔らかい生地で着心地が良く、吸水性や揮発性の高さからTシャツなどのカジュアルアイテムにも採用されています。若い世代から50代や60代まで、幅広い世代で愛用されています。

デメリットとしては、吸水性が高いゆえの縮みやすさが挙げられます。水分を吸収しやすい分、乾燥時に縮んでしまうことがあるのです。また、コットン100％の素材は伸縮性が低く、サイズが合わないと着心地が劣化する、厚い生地だと乾きにくいことにも注意しなければいけません。

デメリットを回避して肌触り良く使うためには、石鹸で洗濯する、洗濯ネットに入れる、風通しのよい日陰で干すなどの工夫が必要です。

麻

麻も天然素材として使用されることが多いです。麻のメリットとしては、丈夫さや吸水性、乾きやすさが挙げられます。また、光沢があり、汚れが落ちやすいことも大きな特徴です。薄手のジャケットやパンツなどの素材によく使われます。

麻は通気性が高く、着やすいのでオールシーズン活躍してくれます。見た目も大人感を演出してくれるので、30〜50代の方にぴったりです。一方で、シワになりやすい、変色しやすい、伸縮性がないといったデメリットもあります。

【50代からのオーガニックなナチュラルファッション】素材にこだわったブランド

オーガニックなナチュラルファッションの中でも、着心地や肌触りなどこだわった50代の方におすすめのブランドをご紹介いたします。

KILKI（キルキー）

何気なさの中に個性が光るアイテムを豊富に取り揃えたナチュラルファッションブランドです。やわらかな天然素材とユニークなプリントデザインのアイテムが、日々の生活に彩りをもたらしてくれます。

着心地と個性が両立したアイテムの生地はインドのジャイプールが主な生産地で、熟練職人によって仕上げられたものを使用しています。

手作業のため、テキスタイルには色の濃淡やかすれ、にじみなどが表れており、ぬくもりや愛おしさが感じられます。大人可愛いファッションアイテムは、他とは一味違う着こなしを楽しみたい50代の方におすすめです。

OHK（オーク）

専門的スキルを持った理学療法士の発案から生まれたブランドで、着ることをスムーズにするために生まれたアイテムを豊富に取り揃えています。片手でも開け閉めしやすい舟形ボタン、肘と肩が通しやすい広めのアームホール、伸縮性のあるシャーリング加工など、数々の工夫が施されています。

各アイテムは理学療法士自身の豊富な経験だけでなく、利用者に実際に着用いただき、その意見を元に作り上げたものになっています。お手持ちのアイテムとのコーディネートもお楽しみいただけます。着やすさ、デザインにもこだわりたい方はおすすめのブランドです。

NADELL（ナデル）

NADELLは「豊かなゆとりある温かい社会づくり」をコンセプトにしたナチュラルファッションブランドです。繊維選びから織りまで、日本の職人の技が用いられています。品質にこだわりたい50代の方にもおすすめです。心地よさに包まれるアイテムが多く、ゆったりとしたシルエットのワンピースが人気です。

People Tree（ピープルツリー）

People Treeはアパレルアイテム以外にも、雑貨や食品まで取り扱っているナチュラルファッションブランドです。衣類に使われるコットンの80％はインドのオーガニック素材です。また、コットン素材のアイテムのほとんどが、オーガニックコットンというこだわりがあります。肌に優しい服を数多く取り扱っているので、20代から50代、60代まで、幅広い世代の女性に人気です。

tennen（てんねん）

tennenは「ゴミを出さない、生まない、服づくり」をコンセプトとしているナチュラルファッションブランドです。生地やボタン、縫い糸など、すべてに天然素材を用いて衣類を生産しています。

藍染や草木染めなどを採用していることも特徴です。着心地と環境両方に優れた商品を開発しており、50代だけでなく幅広い層に人気のブランドです。

【50代からのオーガニックなナチュラルファッション】綿とコットンの違い

結論から言うと、綿とコットンは同じものです。綿を表す英語の「cotton」をカタカナにしたのがコットンです。

家庭用品質表示法では綿の表示名について、「綿」「コットン」「cotton」のいずれかを使用するように定められています。コットンの特徴としては、肌触りのよさ、吸水性・通気性・耐熱性の高い、安価で丈夫なことが挙げられます。

さらに発色性や染色性が強く、植物繊維の中で最も広く用いられている繊維です。20代向けのファッションだけでなく、50代や60代向けまで採用されていることも特徴といえます。着やすさを求める方におすすめです。

「めん」と「わた」

「綿」には「めん」と「わた」という2通りの読み方ができますが、実は明確な違いがあります。「めん」は、アオイ科ワタ目の綿から採れる繊維のみを指します。オーガニックなナチュラルファッションに使われているのも「めん」です。

一方、「わた」は糸や繊維を紡いだ塊全般のことです。「わた」にはいくつか種類があり、コットンと同じ意味の木綿や、麻と綿が混じった繊維素材の綿麻、蚕の繭から採れる真綿などが代表例です。

他にも工業用品にも「わた」という言葉は用いられています。また、たわしなどに使われるスチールウール、化学繊維や合成繊維を原料する合繊綿など、工業製品の綿もあります。

ちなみに、似た繊維としてナイロンをはじめとする化繊綿、羊毛を主原料とした羊毛綿などがあります。ただし、綿（コットン）と表記できるのは、植物から採れる綿の実で作られた製品のみです。

【50代からのオーガニックなナチュラルファッション】麻とリネンの違い

コットンと綿は同じものと解説しましたが、麻とリネンは明確な違いがあります。

麻

麻は植物に含まれている繊維の総称です。ラミー、ヘンプ、ジュート、ザイザルなど、20種類以上あります。

ラミーは苧麻、ヘンプは大麻、ジュートは黄麻、リネンは亜麻を指す言葉です。麻の原料は植物茎の靭皮部分から採れる植物繊維で、セルロースが主成分となります。

リネン

リネンは亜麻を原料とした素材を指す言葉です。オーガニックファッションやナチュラルファッションで麻という言葉が用いられる場合、リネンを指すことが多いです。フランスやベルギー、中国などの涼しい地域で栽培されます。

リネンの歴史はかなり古く、紀元前8000年頃にはすでに存在したといわれています。また、5000年前に使われていたとされるリネン製のVネックプリーツドレスが見つかるなど、人類最古の繊維とも呼ばれているのです。寝具やナプキンなどにも使われてきたリネンは、人類の発展に大きく貢献した素材といえるでしょう。

リネンを材料とした衣類は、丈夫で使うほどに肌触りが良くなるといったメリットがあります。また、リネン繊維にはペクチンが含まれており、汚れを染み込みにくくする、繊維に抗菌性があるともいわれています。

「リネンライク」は合成素材で作られたもので、別名は「麻調合繊」です。合成繊維でリネンのデザインや質感を表現しており、若者だけでなく40代や50代のファッションにも使用されています。リネンと比較すると、低価格や扱いやすいのが特徴です。